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ゴルフ 重永 亜斗夢 氏(ホームテック株式会社 所属)

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プロフィール

沖学園高校進学後、「全国高校選手権春季大会」に優勝。その後、プロへ転向。2018年に「東建ホームメイトカップ」で初優勝。幼いころからお腹が弱く、18歳頃に過敏性腸症候群と診断されていたが、2022年に激しい腹痛と血便が出たことで受診した際に潰瘍性大腸炎と診断された。2022年より長期療養に入り、2023年4月から復帰。

Q1. IBDについて、周囲の人や社会に知ってほしいことは?

IBDという疾患をまだ知らない人が多いので、病気自体をもっと多くの人に知ってほしいと思います。
また、トイレの悩みも多くの人に知ってもらいたいです。例えばコンビニならトイレの数がだいたい1つしかないので、埋まっていると待たないといけません。IBD患者さんがトイレに行きたい時は、もうどうしようもない状況なので、利用できるトイレの数が増えたらいいなと思います。特に、急いでいるときにすぐ座ることができて便利な、便座の温かい洋式トイレが増えると嬉しいです。
また、トイレが汚くて利用できないと、行けるトイレが限られてしまうので、公共のトイレを利用する方は、綺麗に使ってもらえたらいいなと思います。

Q2. IBD患者さんへのメッセージをお願いします。

IBDによる症状の度合いは人によって違い、周囲の人から話を聞くと、僕よりも症状が重い方もいらっしゃいます。僕は症状が軽くてもきついのに、症状が重い方たちに「僕も頑張っているから頑張りましょう」と言うのは、申し訳ない気持ちになります。

一概には言えませんが、病気でありながらも僕は上手くやれているので、そういう部分を他の患者さんにも見ていただけたらなと思います。他の業界でも、その人なりに一生懸命頑張っている人がいるので、難しい部分もあると思いますが、みなさんも一緒に頑張りましょう。

Q3. IBD患者さんでアスリートを目指す方に、伝えたいことは?

ゴルフは、メンタルが大きく関わるスポーツです。僕自身も波があり、良いときは良いけど、悪いときは相当落ち込むときもあります。落ち込み切った時に過敏性腸症候群の症状が出てしまい、潰瘍性大腸炎と別に、1週間以上下痢が止まらない時が、年に2、3回あります。ストレスをかけないというのは難しいですが、やれるだけやるしかないので、気持ちを強く持って頑張っていきましょう。

Q4. 「IBDreamめし~コンビニ編~」の開発に寄せて、コンビニでよく食べる食べものや、夢のコンビニ食を教えてください!

試合期間中、朝が早いときはよくコンビニを利用します。以前はからあげクンをよく買っていましたが、最近は栄養が偏らないように野菜のお惣菜を買っているので、美味しく野菜が食べられる食事があると嬉しいです。

お腹の調子が悪いときは、固形物は避けてゼリーでカロリーを補っています。固形物ではない形で、少量でも栄養が豊富で美味しく食べられる食事があるといいなと思います。お肉と豆腐を混ぜて、脂質は抑えつつタンパク質はたくさん摂れるようなものがあれば、アスリートにとっても魅力的だと思います。

Q5.「IBDreamお菓子図鑑」の制作に寄せて、発症後お菓子を食べる際に気にされるポイントや、こんなお菓子があったらいいなというものを教えてください!

お菓子は、エンゼルパイやポテトチップスなどが家にあれば食べます。調子が悪いときは、できるだけ脂質が多いものや刺激になるようなものは控える、などのメリハリをつけています。オフの期間に甘いものを食べることがあります。てんさい糖が使われていた、と知った時、食べ過ぎてもそれならお腹にもいいな、と思ったことがあります。身体に良い砂糖が使われていれば、より負担なく甘いものが食べられて良いと思います。