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潰瘍性大腸炎の症状って?

【監修】横浜市立大学附属市民総合医療センター 炎症性腸疾患(IBD)センター 内科担当部長 国崎玲子 先生

主な症状は粘血便です。腹痛や下痢のほかに貧血や発熱の症状もみられます

潰瘍性⼤腸炎の主な症状は粘⾎便(ねんけつべん)※1で、腹痛、下痢やしぶり症状もよくみられます。症状は、大腸の炎症の範囲と重症度によって変わります。軽症では⾎便は少量ですが、重症だと排便回数は増え、真っ赤な⾎便や、強い腹痛、発熱、倦怠感(けんたいかん、だるさ)、体重減少、貧⾎などの症状がみられることもあります。

※1 粘血便:粘液(体から分泌される粘り気のある液体)を含む血便

潰瘍性⼤腸炎の主な症状は粘⾎便(ねんけつべん)※1で、腹痛、下痢やしぶり症状もよくみられます

腸管や腸管外に合併症があらわれることもあります

上記の主な症状以外にも、潰瘍性大腸炎では、腸管や腸管外に合併症をともなうことがあります。
腸管合併症には、炎症が悪化することにより生じるもの(大量出血や大腸穿孔(せんこう)※2など)や、炎症が長期に持続することで生じるもの(大腸狭窄(きょうさく)※3など)があります。腸管外合併症には、関節炎や皮膚病変(結節性紅斑(けっせつせいこうはん)など)、眼病変(虹彩炎(こうさいえん))などがあります()。

※2 大腸穿孔:大腸の壁に穴があくこと

※3 大腸狭窄:大腸の腸管が狭くなること

主な腸管外合併症

国崎玲子:チーム医療につなげる!IBD診療ビジュアルテキスト(日比紀文/監),羊土社,東京,pp.61-65,2016

「潰瘍性大腸炎と大腸がんの関係」

潰瘍性大腸炎は、大腸の炎症の範囲が広い患者さんで、病気にかかっている期間が長くなるほど、また大腸に炎症が続くほど、大腸がんになるリスクが高まるといわれています。日本における潰瘍性大腸炎関連のがんの発生は、発症〜10年は2%未満、10年以上は5%前後、21年以上は10%以上とされていますが1)、最近では、薬物治療の進歩などによって炎症をコントロールする手段が増えたこともあり、⼤腸がん合併リスクの低下も報告されています2)
大腸がんは大腸内視鏡検査(ないしきょうけんさ)を行って検査します。大腸がん早期発見のためにも、大腸内視鏡検査はとても重要です。

【出典】
1)平井孝ほか:胃と腸, 37(7):887-893, 2002
2)松井敏幸ほか:⽇本消化器内視鏡学会雑誌, 56(2):237-249, 2014