IBD患者さんに寄り添う社会を目指して
IBD患者さんの声
野球 田中 幹也 氏(中日ドラゴンズ 所属)
プロフィール
2019年、亜細亜大1年生時に侍ジャパン大学日本代表で日米大学選手権優勝。3年生の春のリーグ戦でベストナイン受賞。同年夏に潰瘍性大腸炎と診断され、大腸を全摘。3か月の入院とリハビリを乗り越え、4年生の春には再度ベストナインを受賞。2022年大学選手権MVP・同年にドラフト6巡目で中日ドラゴンズに入団。
Q1. IBDについて、周囲の人や社会に知ってほしいことは?
この病気について多くの人に知ってもらいたいです。僕の場合、今は体調がよいのであまり気にしていることはないのですが、症状がでていた頃には、血便がでたり、トイレの回数が多かったりすることもありました。患者さんのなかにはトイレに行く回数が多い人がいるということを聞きますが、トイレに行く回数が多くても、患者さんが言いやすい環境になっていくとよいと思います。
Q2. IBD患者さんへのメッセージをお願いします。
僕がプロ野球選手として先頭に立って第一線で活躍できれば、同じ病気で苦しんでいる患者さんに希望を持ってもらうことにつながるのかなと考えています。僕はまだプロに入ったばかりなので、まずはプロで活躍できるように全力で頑張ります!
Q3. IBD患者さんでアスリートを目指す方に、伝えたいことは?
競技を続けるうえでは、何よりも体が大事です。すべてを全力でやろうとすると体に負担がかかるので、力を入れるところはしっかりやって、力を抜くところは抜くということを覚えると、長く競技ができると思います。今の僕の夢は、とにかく野球を長く続けることです。あきらめなければ、夢は叶うと思います。病気になっても心が折れないよう、強い志をもって頑張ってほしいです!
Q4. 「IBDreamめし」の開発に寄せて、田中さんにとってのIBDreamめし(夢の食べもの)を教えてください!
揚げ物が好きなのですが、続けて食べてしまうとトイレ回数が増えるなど、多少なりとも体調に影響がでてしまうことがあります。特に、名古屋名物の味噌カツや唐揚げなど、好きな揚げ物をたくさん食べられたらうれしいです。また、キムチ鍋や担々麺などの辛いものも好きなのですが、食べた後に調子が悪くなってしまったこともあり、今はなるべく控えつつ、辛さを調整しながら食べているので、何も気にせずに食べたいですね!
Q5. 「IBDreamめし~コンビニ編~」の開発に寄せて、コンビニでよく食べる食べものや、夢のコンビニ食を教えてください!
発症前は野菜が嫌いでしたが、発症後はサラダを買うようになりました。サラダチキンも脂質が少なそうなので食べるようになりました。
また、発症前はカップ麺が好きだったのですが、今はあまり好んで買わなくなりました。体調を崩したくないなと思い、特に油そばや焼きそばなどは、脂質が多そうなので避けています。たまにカップ麺を食べるときは、脂質が少なそうなシーフードをよく選びます。また、カップ麵を食べた翌日は、消化のいいものを食べるようにしています。
カップ焼きそばが好きだったので、また気にせず食べられたら嬉しいですね。
Q6. 「IBDreamお菓子図鑑」の制作に寄せて、発症後お菓子を食べる際に気にされるポイントや、こんなお菓子があったらいいなというものを教えてください!
ハイチュウが大好きで、発症前は週に2~3回、買ったらその日のうちに全部食べてしまうくらい、しょっちゅう食べていました! ただ、発症後はなんとなくお菓子全般を控えています。
甘いお菓子が大好きですが、発症後は食べる頻度が減り、大好きなカントリーマアムやポッキー、トッポを2週間に1回食べる程度です。
発症後は控えることに慣れてしまいましたが、発症した当時は甘いお菓子はすごく我慢しました。
チョコレート系で、ガッツリ食べられる甘いお菓子があれば嬉しいです。